がん保険をオリジナルキャラクターを使って提案してみる

保険代理店経営やセールスパーソンコーチング経験から、生命保険営業のコツやトーク戦略をまとめています。見込み客の発見からクロージング、紹介獲得につながる思考の整理に、少しでもお役に立てたら嬉しいです。

投稿:2025/07/07 12:57:49  最終更新:2025/07/12 08:59:03

キャラクターを通しての生命保険提案方法を検討

課題:ビジネス発想源より

  • 自社が世の中に最も伝えたいことはどんなことか
  • その伝えたいことを、キャラクターを通して伝えるとすると、どのようなキャラクターがいいと思うか

 

この課題については、保険営業の立場から「がん保険」にフォーカスして考えてみました。

 

自社が世の中に最も伝えたいこと(がん保険編)

「自分ががん保険提案にあたって最もお伝えしたいこと」としました(勝手に・・・)。
私は、このように考えています。

がん保険は商品ではなく人で選ぶべきなのです。がんという現実に直面したとき、“どのがん保険に入っているか”より“誰と備えたか”が人生を左右するものなんですよ。

がん保険提案にあたって最もお伝えしたいことは、がん保険の内容の良さだけではありません。
本当に大切なのは、いざというときに安心して頼れる存在がいるかどうか、ということです。

 

がんという病気は診断された瞬間から、「治療をどう進めるか」「仕事をどうするか」「家族にどう伝えるか」、立ち止まって考える選択の連続です。実際には立ち止まる余裕なんてないくらい、次々と選択を迫られるものだと思います。

 

そして多くの人が、その選択の前で戸惑い、孤独を感じます。
どんなに手厚い保障があっても、「どう使う?」「どこに連絡する?」「がん保険にははいっているけど、この治療が本当にベスト?」が分からなければ、保険の力は発揮されません。

 

キャラクターで伝えるとしたら?

やはりストーリー仕立てにするのが良いのかなと思うので、キャラクターについて細かく設定したり、世界観を考えてみたりしましょうか。
決め台詞なんかもあれば面白いかな・・・ターゲットとなる相手は働き盛りの40代男性としてみましょう。

キャラクター設定

名前 キャンサーガード MANABU (センスないなーもう少し考えよう・・・)
タイプ がんと向き合う人の心に宿る妖精
見た目 小さな少年の姿(8〜10歳程度)、ふわっと光を帯びるマントと大きな瞳をもつ
年齢 不詳(人の“備えたい気持ち”が生まれたときに現れる)
性格 無垢でまっすぐで知恵が深く、「選択肢の扉」をそっと開くような存在
種族・役割 「未来の不安と向き合う勇気を灯す妖精」。がんと向き合う人の心の中に現れる
好きな言葉 「大丈夫、選べるよ」「備えるって、強いってことだよ」
声のイメージ 少年のようなやさしい声だが、言葉には重みと余韻がある

 

キャラクターの世界観

  • 人が「少しでも不安を感じたとき」に現れる存在である
  • 彼は医療の知識ではなく、選択する勇気を与える
  • 体は小さいが、背中には盾の形をした羽根をもっている
  • その盾は、「備え」そのものを象徴しており(つまり「保険」)、相手の不安をそっと包み込む力を持つ

 

ターゲット(40代男性)との関係性

  • 「自分より家族優先」「まだ大丈夫と思いたい気持ち」を静かに見つめている
  • 不安を煽らず、「あなたが倒れても、家族が困らないようにしたいよね」という気づきを優しく届ける
  • 何も言わず、じっと見つめるだけで察してしまうような存在感を持つ

 

このキャラクターについてのまとめ

  • 不安を煽らない
  • 感情に寄り添う
  • 決断を強制しない
  • でも、「自分の未来に向き合う勇気」をそっと灯す存在

 

キャラクターを利用したトークスクリプトの作り方

キャラクターを設定したので、プレゼン資料や動画などを作るのも面白そうですが、それは時間の都合でまた別の話として・・・。
でもせっかくなので、トークスクリプトの作り方くらいは考えてみましょうか。
キャラクターの柔らかさと、担当者の重要性をさりげなく盛り込んだ構成にしてみましょう。

 

担当者の重要性 給付金申請や使い方などの伴走役としての存在感、自分ならではのメリットを明言
キャラの感情的効果 小さな妖精=心の奥にいる本音や不安を代弁する存在として配置
売り込み感のなさ 決断を迫らず、一緒に考え、心にとめてもらうという優しい着地
40代男性の共感要素 たとえば「自分のことは後回し」「でも守る立場」など、40代男性にありがちな内面を丁寧にすくい取る演出

 

決め台詞を入れてみる

自分がお伝えしたいことをキャラクターに代弁してもらうということは、自分が言うと「ドン引きされそう」なことでも恥ずかしげもなく言える(言わせる)というメリットがありそうです。
せっかくなので、トークスクリプトや資料に入れられそうな、なおかつ「自分が言うのはちょっと恥ずかしいかも」というものを考えてみました。まぁこういうのは保険会社が考えることなのかもしれませんが。

 

不安に寄り添う(心の奥に語りかける)

  • 「だいじょうぶって言えないときほど、そばに誰かがいてほしいんだよね」
  • → がんのような重いテーマに、やさしく寄り添う言葉として

  • 「不安を感じるのは、大切なものがあるってことだよ」
  • → 家族や仕事を抱える40代男性に向けて

  • 「強い人って、ちゃんと備える人だと思う」
  • → 我慢や根性だけでは守れないものがあると伝える

未来への気づき(備えの意味をやわらかく伝える)

  • 「もしもの準備って、その日のあなたを助ける手紙なんだ」
  • → 備えをポジティブな解釈に

  • 「がんばる自分を、未来で支えてくれるのが保険なんだよ」
  • → 今だけではなく、未来の自分に焦点を当てた一言

  • 「誰かのために働いてるあなたが、ちゃんと守られますように」
  • → 働き盛り世代の方に向けた、労いと祈りを合わせたメッセージ

決断を後押しする(軽やかに背中を押す)

  • 「備えるって、いまの自分にできるいちばんのやさしさだよ」
  • 「決めるのがむずかしいときは、守りたいものを思い出してみて」
  • 「自分を守るって、ちょっとかっこいいと思わない?」

 

担当者の信頼性を高める

  • 「いい保険って、いい担当者がついてるってことだよ」
  • → 担当者の信頼感を、キャラの立場からナチュラルに伝える

  • 「わからないとき、困ったとき、この人に聞けば大丈夫っていうのが本物」
  • → 商品ではなく、人の価値を伝えるメッセージとして

  • 「安心って、誰と作るかで変わるんだよ」
  • → セールスパーソンの存在意義を後押しするキーフレーズとして